二訂 流れのシミュレーションの基礎!
前書きより
本書は、流れのシミュレーションについて、その方法と概略を示すことを目的としている。数値流体力学に関係した書籍は、和書・洋書を問わず多く出版されているが、本書の特徴は次の通りである。1)内容をわかりやすくするために、流れの解法をフラクショナルステップ法を中心に2,3に限った。2)基礎的な問題に対してプログラムを骨格部分がはっきりする形で示した。3)実用に耐えられるように、2次元および3次元実用プログラムを含めた。4)実用上重要となる、高レイノルズ数の流れの上流差分による解析法を比較的詳しく解説した。
目次
- 数値シミュレーション
- 偏微分方程式の差分解法の基礎
- はじめに
- ラプラス方程式の解法
- ポアソン方程式の解法
- 拡散方程式の解法
- 移流拡散方程式の解法
- 簡単な流れのシミュレーション
- キャビティ流れ
- 流れ関数-渦度法
- MAC法とフラクショナルステップ法
- 円柱周りの低レイノルズ数流れ
- 球まわりの軸対称流れ
- 立方体キャビティ内の流れ
- 簡単な実用プログラム
- 2次元実用プログラム
- 3次元実用プログラム
- 高レイノルズ数流れ
- 高レイノルズ数流れの特徴
- 上流差分法
- 円柱周りの高レイノルズ数流れ
- 回転同心円管内の流れ
- 円管内の流れ
- 補足
- 反復法による連立1次方程式の解法
- 有限体積法
- 表面粗さをもった円柱まわりの高レイノルズ数の流れ
- プログラムリスト
- 基本プログラム
- 研究用プログラム