ホラアナグマ物語-ある絶滅動物の生と死
訳者のまえがき
本書は、第四紀の哺乳類化石に興味を持つ人々だけでなく、現生のものも含めた哺乳類全般に興味を持つ人々、第四紀の環境変化とその中で暮らしていた動植物との関係に興味を持つ人々、絶滅動物の発見の歴史やその研究の歴史など科学史に興味を持つ人々、さらには第四紀の人類や旧石器時代の考古学に興味を持つ人々など、日本の多くの方々に是非読んでいただきたい良書である。また訳注を多く付けてあるので一般の人々が読んでも理解しやすく、興味深い内容の本になっていると思う。本書を読んで、多くの読者の方々が「第四紀の哺乳類はおもしろい」と実感していただけることは、訳者にとって大きな喜びである。
目次
- 訳者のまえがき
- 著者の覚え書き
- 発 見
- クマの骨
- 起 源
- ホラアナグマの世界
- オスとメス、矮小型と巨大型
- 人類とクマ
- 生と死
- ホラアナグマに代わる動物
- 絶 滅
- 付 録 生命表
- 原著の文献目録
- 訳者のあとがき
- 訳者による付録1
- 訳者による付録2
- 訳注で引用した文献
- 索 引