日本の行方-自分自身で正しい歴史認識をして文化国家・日本を創ろう

カバー
定価 ¥1,047(税込)
ページ数160
サイズA5
著者米倉 亮三
発売インデックス出版
ISBN978-4-901092-61-6
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プロローグより

これは歴史書ではない。

敗戦後64年経った今日でも、中国・韓国の政府高官が、日本人の歴史認識が間違っていると、声高に指摘する。すると日本人は思考を停止してしまって、何も言わずに、黙って頭をさげ、下を向いてしまう。それでよいのだろうか。日本の先輩達が、戦争を行って彼らに、大変な苦痛を与えたことは、事実である。そのことについて「謝れ」といわれれば、何回でも謝らなければならない。しかし、だからといって、日本の過去を全否定しなければならないということではない。

日本人は顔を上げて、明治以来の日本近代史と、日本文化の真の姿を、見つめ直し、今自分の置かれている立場を、明確に把握しておく必要がある。そしてこれからの日本は、完全に自立して、自ら責任ある行動を取り、空しくて得るものの何もない戦争には、絶対に手を染めないと、誓い続けていかなければならない。

そしてこの姿勢を、世界に押し広めていくことが肝要なのである。そう願いながら書いたのが、この本である。

目次

プロローグ

  1. 歴史と歴史認識
    1. 歴史
    2. 歴史とはシステミックなもの
    3. 立場によって異なる歴史認識
  2. 明治維新と日本の近代化
    1. 維新前の幕藩体制と武士
    2. 明治維新
    3. 明治の改革…五ヶ条の御誓文
    4. 条約改正
    5. 征韓論と西南戦争
    6. アジア主義と脱亜論
    7. 諸学の基は哲学にあり
  3. 日本の近代化とその歩み
    1. 日本の行く道を決めた岩倉具視欧米視察団
    2. 日本と中国で朝鮮半島支配を競った日清戦争
    3. 日本とロシアが満州と朝鮮半島で覇権を争った日露戦争
    4. 思惑が外れたままの日韓併合
  4. 帝国主義的な歩みをする日本
    1. 帝国主義、覇権主義とは
    2. 時代の変換点になった第一次世界大戦
    3. 理想と現実の相違が大きい国際連盟
    4. 世界恐慌の中で日本は満州の権益をさらに固めようとする
    5. 傀儡国家満州国の建設と国際連盟リットン調査団の反対
    6. 日中戦争が始まる
    7. 泥沼化した日中戦争
    8. ヨーロッパで第二次世界大戦が始まる
    9. 日本の太平洋戦争突入前夜
    10. 太平洋戦争が始まって日本も第二次世界戦に参入する
  5. 第二次世界大戦後日本の平和な歩み
    1. 敗戦の条件はポツダム宣言にある
    2. GHQと日本を裁く極東国際軍事裁判
    3. 平和憲法の制定とGHQ
    4. 平和条約と日本の独立
    5. 国際連合と日本の歩み
    6. 大戦後の日本とアメリカ合衆国
    7. 大戦後の日本と中国
    8. 大戦後の日本と韓国
    9. 大戦後の日本とソ連(ロシア)
  6. 日本人の心と日本社会の特性
    1. 古事記にみる日本人の心
    2. 万葉集にみる日本人の心
    3. 日本人のあの世観とアイヌの熊の霊送り
    4. 日本の神…古代神道
    5. 日本近世の国学…もののあわれ
    6. 靖国神社と岳飛廟
    7. 日本社会の特性
  7. 日本の行方
    1. 社会のあり方とその再構築
    2. 極東アジアにおける日本のあり方
    3. 国連における日本のあり方
    4. 現代のグローバル化と日本のあり方
    5. 文化国家としての日本