ブルドッグ ―その意外な歴史―
定価 | ¥1,047(税込) |
ページ数 | 102 |
サイズ | A5 |
著者 | 河村玲奈・河村善也 |
発売 | インデックス出版 |
ISBN | 978-4-901092-63-0 |
ISBN (電子書籍) | 978-4-910058-62-7 |
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日本図書館協会選定図書に選ばれました。
本書の概要
ブルドッグは、いろいろな国で会社や団体の商標やマスコットになったり、漫画の題材やユーモラスな置物になるなど、ユニークで印象に残る犬種で、特にイギリス人にこよなく愛されています。
その顔つきや姿から凶暴でこわいイヌと誤解されることが少なくありませんが、実際は人なつこく、やさしい性格のイヌです。このように顔つきや姿と実際の性格が大きく異なる理由は、人間から苛酷な運命を背負わされたブルドッグの歴史の中に秘められています。
「牛いじめ」などの残忍なアニマルファイティング用の犬として改良されたブルドッグは、アニマルファイティングが禁止されると「用なし」とされ、絶滅の危機を迎えました。それを救おうとして現在のやさしいブルドッグにしたのは動物愛護の心を持った人々です。
欲望から愛護へと、人間の意識の変化で改良を重ねられたブルドッグの歴史から学ぶことはけっして少なくありません。
目次
第1章 ブルドッグとは
- イヌの品種とブルドッグ
- ブルドッグの特徴と習性
- 「良い」ブルドッグ ―ブルドッグ・スタンダード―
第2章 ブルドッグに至る道
- イヌの祖先
- 家畜化のはじまり
- イヌの品種の系譜
第3章 ブルドッグの祖先とその誕生
- モロシア(マスティフ)
- ブルドッグの祖先についての考え
- アーラント
- ブルドッグというイヌの誕生
第4章 ブルドッグとウシ
- ブル・ランニングと牛追い
- 牛いじめ
- ブルドッグの改良
- 「牛いじめ」とビジネス
第5章 ブルドッグと関わりのある娯楽
- 熊いじめ
- ブルドッグ対ライオン
- 闘犬
- ラッティング
- アナグマいじめ
- ブルドッグ対サル
- アニマルファイティング流行の理由
第6章 絶滅の危機
- 動物虐待という考えと虐待の禁止
- 嫌われ者になったブルドッグ
第7章 ブルドッグの復活とその後
- 人気復活の努力
- 第一次ブルドッグクラブ
- 第二次ブルドッグクラブ
- その後のブルドッグ
- ブルドッグの仲間たち
- 愛されるブルドッグ