グローバル社会における環境問題への対応

カバー
定価 ¥2,200(税込)
ページ数286
サイズA5
著者お茶の水女子大学・環境を考える経済人の会21
発売インデックス出版
ISBN978-4-901092-78-4
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本書の概要

環境問題は、地球上の人類を含むすべての生物の生存にかかわる焦眉の問題となっています。とりわけ、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを大量に排出してきた先進国の責任は重いものがあります。IPCCの報告書によれば、地球表面温度は2015年には1900年からみて2℃上昇する可能性があり、もしそうなれば,水不足や感染症などによって10億人規模の人々に被害が生じ、100万種の生物種が絶滅の危機に瀕すると警告されています。私たちは、どう対処すればよいのでしょうか。

お茶の水女子大学では、この問題を広く考えるために、「環境を考える経済人の会21(B-LIFE21)」のご協力をえて、2008年度に「グローバル社会における環境問題への対応」と題する特設授業を開講しました。

本書は、本講座から、10本の講演を再現・収録するとともに、授業後に学生が提出したコメント(感想)や学期末のレポートをもとに、環境問題の主役となるべき若い世代が、各回の講演をどのように受けとめたかを「受講学生の声」としてまとめました。本書のねらいは、このような世代間の対話にあり、さまざまな立場や意見をぶつけ合い、一人ひとりが行動する基盤を提供することにあります。

目次

  1. グローバル社会における環境問題への対応
    三橋規宏(B-LIFE21 事務局長/千葉商科大学政策情報学部 教授)
  2. 低炭素循環型社会のための環境イノベーション
    山本良一(東京大学生産技術研究所 教授)
  3. 携帯電話のルーツで今何が起きているのか
    谷口正次(資源・環境戦略設計事務所 代表)
  4. 化石燃料と環境
    岡部敬一郎(コスモ石油株式会社 代表取締役会長)
  5. 食とエネルギーの地産地消~菜の花が地域と地球を救う~
    藤井絢子(滋賀県環境生活協同組合 理事長)
  6. 建設業における環境保全活動と事業による環境に関する社会貢献
    三輪昭尚(株式会社大林組 常務取締役技術本部長)
  7. 物流分野の環境の取り組み
    栗和田榮一(佐川急便株式会社 代表取締役社長)
  8. 究極の持続可能性
    加藤尚武(鳥取環境大学 名誉学長)
  9. 損保事業の視点から持続可能な社会を考える
    佐藤正敏(株式会社損害保険ジャパン 取締役社長)
  10. グローバル社会と向き合う企業のあり方
    小林陽太郎(富士ゼロックス株式会社 相談役最高顧問)